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超かぐや姫ー感想文

去年の秋アニメには興味があるものがなかったから、心を揺るがす昔のアニメを探してばかりいた。評判のいいアニメは数え切れないほどあったけれど、実際に見たら物足りなさしか感じなかった。しかし、このアニメとの出会いがその懐かしい気持ちを蘇らせてくれた。その作品は「超かぐや姫」だった。

正直に驚いた。今までアニメのジャンルやシナリオの良さなどにこだわっていたけど、「超かぐや姫」を見終わった後、それは優れたシナリオとも思えないにもかかわらず、久々の楽しさと虚しさが込み上げてきた。「一体どうしてなんだろう?」と、私は思わず考え始めた。SNSで感想動画をいっぱい見たり、感想文をいっぱい読んだりして、どうも自分と同じ気持ちになった人は少なくない。その理由は概ね「最初にアニメを見たときの感動を久しぶりに感じられた」と書かれていた。

最初、ただの楽しさを求めるためにアニメを見ていた。そして踏み込んだ内容を求め始め、中身を味わうことに夢中になって、そのようなアニメを貪るように何度も繰り返して探していた。振り返ってみると、私たちは娯楽作品の枠を超えたという見方でアニメを文学作品に位置づけて扱ってきた。勿論、そういう見方をとるのは決して悪いわけではない。どのようなシナリオにしてもそれなりの価値や見せてくれたものをもたらしてくれれば、鑑賞に堪える、感謝に値するアニメだ。ただし、踏み込んだ内容がないアニメは絶対に価値がない、何ももたらしてくれないという偏った見方と一線を画すべきだと思う。

私は、たぶん「超かぐや姫」のことを一生忘れられないだろう。彩葉はかぐやが消えた後、二晩で気分転換ができたのに対して、私はアニメを見て一週間経って、いまだにこの虚しい感情の渦に飲み込まれている。このようなアニメはもっと多く作り出されたら、と思うんだ。

超かぐや姫ー感想文
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著者
五七
公開日
2026-02-08
ライセンス
CC BY-NC-SA 4.0